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【MEGA地震予兆・予測システム】
1.衛生光電子工学に基づく光リモートセンシングです。
2.衛生上から、日本全土を1時間に1回全スキャン。
3.地表面の垂直・水平方向の変異を、1日、1週間、1ヶ月、1年のスケールで常時リアルタイムで観測。
4.隆起・沈降、水平ズレに加えて、観測点の異常振動(地震予兆微動)と噴出ガスを同時にリアルタイムで測定し、地震前兆を予測。
5.従来の衛星写真や観測点計測のような、人海・静的観測ではなく、レーザー応用リモートセンシングによるダイナミック・リアルタイム観測を実現。

その2
1.量子干渉を応用した地表面形状の変化動きを監視し、定量解析する光学リモートセンシングです。
2.地表面形状(凹凸)の時間変異、振動、加速度をリアルタイムで数万ポイントずつ数値化する『ベクトル・ダイナミック技術』を開発。
3.上記量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いることで、地表面のずれ、断層形成、亀裂、隆起、陥没だけでなく、地表面近くでの歪みの発生・蓄積をリアルタイムで24H数値化・可視化が可能。
4.これにより、地震予兆に加えて、火山噴火予兆の予測が可能。
5.本システムによる経済効果は少なくとも100兆円を下回らない。
6.従来の人知に頼る地震予兆・噴火予兆の予報に革命的進化をもたらすことができる。

MEGA地震予兆・予測システム
MEGA地震予兆・予測システム
その1

 国土強靭化ソリューションとして人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/ )が提供する『MEGA地震予兆・予測システム』は、火山噴火前兆現象をin situ検知可能であり、地震予兆に加えて、火山噴火予兆の予測が可能となる。

 本システムによる経済効果は少なくとも100兆円を下回らない。

 従来の人知に頼る地震予兆・噴火予兆の予報に革命的進化をもたらすことができる。

その1

 

1.従来気象庁で採用されている地震予測は、過去の地震データに基づいて、近々に発生すると考えられる地震を人知で予想するものであった。

2.すなわち、従来の地震予測にあっては、地震予兆・予測に必須と考えられる、

①地表面の変動、すなわち、地表面の垂直方向の変動(隆起・陥没)、

②水平方向の変動、及び

③地震動(地表面の振動)

等の至要データは加味されておらず、迫りくる地震を予兆・予測するのは非常に困難であった。

3.国土強靭化ソリューションとして人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が研究開発を進めている『MEGA地震予兆・予測システム』(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)では、

衛星光電子システムを搭載した人工衛星を使い、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いて、地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである、絶えず動き続ける地表面主要データ(①~③)を観測し続けることで、

24時間常時地震に直結する異常変動(観測点の地震動すなわち異常振動(地震予兆微動))をin situ検知し、地震を予兆・予測する。

かつ、地震予兆に加えて、噴火前兆現象をin situ検知して火山噴火予兆の予測が可能となる。

本システムによる経済効果は少なくとも100兆円を下回らない。

従来の人知に頼る地震予兆・噴火予兆の予報に革命的進化をもたらすことができる。

 

4.弊所( https://www.aeri-japan.com/)の国土強靭化ソリューション『MEGA地震予兆・予測システム』(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)は

衛星光電子工学を応用して、衛星上から、日本全土を1時間に1回全スキャンし、地表面の垂直・水平方向の変異を、1日、1週間、1ヶ月、1年のスケールで常時リアルタイムでin situ観測し、その結果に基づいて地震発生可能性(地震の予兆)を予測するものである。

5.量子干渉を応用した地表面形状の変化動きを監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)でin situ検知する地震に直結する異常変動(地震予兆観測点の地震動(ground motion))

すなわち異常振動(地震予兆微動)とは、地震における地表面の垂直・水平方向への振動(揺れ動き)である。

注目観測点における地震動は、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術では振動現象(振幅、周期、振動点の速度・加速度等)として取り扱われる。

地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地震動は地盤の振動であるが、弊所( https://www.aeri-japan.com/)の量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術では、地盤ごとに存在する卓越周期(predominant period)と呼ばれる固有の周期もin situで常時・リアルタイム計測し地震予兆・予測パラメーターとしている。

6.地震動の力学的特徴と地震予兆

 (1)地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地震動は持続的な動きではなく、短い周期での動きまたは不規則な動きを多数繰り返す振動である点に特徴がある

繰り返し振動の主要な部分は、地震を発生させている断層において

加圧(固定)➡開放(ずれ)➡加圧(固定)➡開放(ずれ)➡………という過程が非常に短い周期でまたは不規則に繰り返されることによって発生する。
(2)地震を発生させる断層では、地震を起こす際に断層面同士が強い力によってずれるが、ずれる面は岩盤や固い土砂であるため滑らかではなく、ずれる面は極微小地震(マグニチュード1未満の地震)でも数m2(平方メートル)、マグニチュードM9以上の地震でおよそ1万km2と非常に広いため、ずれる速さは一定にはならず、場所によってずれる速さ、及びずれやすさにばらつきが出るため、不連続、不規則かつ不均一な振動となる
(3)発生した地震動は、およそ3〜7km/s程度の伝搬速度で周囲に伝わっていく。

 伝わる速さや伝わりやすさは振動の性質によって決まる。また、地盤の性質(地質)によっても地震動の伝わる速さや伝わりやすさは影響を受ける。
(4)地盤の性質や振動の性質によって、地震動が干渉・合成され、地震動の周期が規則的にまたは不規則に変化する(周期的地震動やパルス的地震動、不規則振動波震動)。

 周期的地震動やパルス的地震動の振動としての性質は波動である。

 そこで、国土強靭化ソリューションである人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)のMEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)に用いられている量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術では、ベクトルである地震動を方向別にスカラーとして捉え、上下動成分、南北動成分、東西動成分の3つに計測している。

 縦揺れ、横揺れといった特徴は、地震波の差ではなく、上下や東西南北といった地震動の方向の差によって生まれる。

 

7.地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地震波の振動の特徴と地震予兆:

 (1)地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである振動(地震波)の性質によって、地上の揺れのパターンには一定の法則が生まれるケースが多い。

 震源で発生した地震動(地震波)は、有限の速度をもって周囲に伝わる。

 その速さはおよそ3〜7km/sで、音波の10〜20倍も速いが、光速度と比べれば5万〜10万分の1にとどまるため、地震が発生してから周囲の地表が揺れるまでには時間がかかり、その時間は震源から遠くなるほど長くなる。

 (2)国土強靭化ソリューションが進める人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)のMEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)が採用している、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を応用した光学リモートセンシングで、地表面形状の変化動きをin situで監視し定量解析し、地表面形状の変化動きを定量解析する。

 (3)ダイナミック・リアルタイム観測技術により検出する観測点の地震動すなわち異常振動(地震予兆微動)のうち、周期が短く伝播速度が7km/s前後と早いP波は、最初に到達してカタカタという小さな揺れをもたらし、初期微動と呼ばれている。

 揺れが小さいのは周期が非常に短く減衰が大きいためであり、震源に近いところではあまり減衰していないP波によって地鳴り(後術)のような音(音波)が発生するケースが多い。

 (4)人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が国土強靭化ソリューションとして提供する、量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きをin situで監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)は量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いてこの地震動(不規則振動波)をin situで検出し、応答スペクトルあるいはパワースペクトルを求めている。

 (5)周期が比較的長くP波の半分ほどの速度で伝播するS波は、初期微動の後に到達して加速度を伴う激しい揺れをもたらし、主要動と呼ばれている。

 地震によってS波の周期は異なり、卓越する地震動の周期(最も振幅が大きい地震動の周期)も変わるため、被害状況に大きな影響を与える。

 (6)また、複数周期で構成され、各周期によって伝搬速度がそれぞれ異なる合成波(不規則振動波形)である表面波は、被害を起こすような周期の振動がS波よりもやや遅れて到達する。

 この表面波は減衰が低いので遠くまで到達し、地震の長周期振動を、震源から数千km離れた地点でも発生させる(特にタワーマンション等の高層建築物内で揺れやすい)。

 S波到達後に続くP波と合わせて、この表面波も上記主要動に含まれる。

 (7)P波とS波の最初の到達時間の差を初期微動継続時間という。

 MEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)では、量子干渉を応用した、ベクトル・ダイナミック技術を用いてこの地震動(不規則振動波)をin situで検出し、不規則振動波の初期微動継続時間から、震源の位置を推定する。

 また、地盤によって伝播速度が変わる地震動(地震波)の伝播を、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術及びレーザー応用リモートセンシングによるダイナミック・リアルタイム観測技術を用いてin situで計測し、詳細な震源の位置(震源地と深度)を推定している。

8.地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地震波の地震動・周期と地震予兆:

 (1)量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きを監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)では、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いて地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地震動(不規則振動波)をin situで検出する。

 地震動(不規則振動波)は、周期が長いほど減衰しにくく、長距離を長時間かけて伝わる。

 また、地震動を伝える地盤が固いほど、周期が短い地震動を伝える。

 建築物はその建材の剛性と高さによる固有の共振周波数を持ち、地震動の周期と共振して大きな被害をもたらすことがある。到達した地震動にどの周波数が卓越しているかによって共振を受ける建造物の被害には差異が生じることになる。

 地震波は不規則振動波形となるが、応答スペクトルあるいはパワースペクトルを求めると、ピークが現れる。調和入力に対する共振曲線ほど明確なピークではないが、これは地盤の揺れやすい振動数である。この振動数が卓越振動数である。

 (2)量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きを監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム(国土強靭化ソリューション https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )では、甚大な人的被害をもたらす、地震前兆現象(宏観異常現象)としてこの卓越振動数の地震動(キラーパルス(killer pulse))をin situで検出して地震の予兆を行っている。

 (3)また、剛性が高く低層の建築物ほど共振周波数は高く、高周波の多い直下型の地震で大きな被害を受けやすい。

 逆に剛性が低く高層の建築物ほど共振周波数が低くなる。

 長い時間の長周期の地震動で被害を受けやすくなる。

 この長周期の地震動は減衰しにくく遠方まで到達し、規模の大きな地震に多く含まれるが、近年スロースリップと呼ばれる現象でも発生することが明らかになっている。

 (4)人に対して最大の影響(人的被害)を与える周波数は、椅子に座った状態で鉛直成分が4~8Hz、 水平成分が1~2Hzで、55dBより有感となる。

 立っている状態ではより長周期に、寝ている状態ではより短周期の揺れを感じやすくなる。

 (5)地震動は不規則振動波であるが、周期によって6種類に分けられる。

 量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きを監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム( 国土強靭化ソリューション https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )では、甚大な人的被害をもたらす、地震前兆現象(宏観異常現象)としてこの6種類の不規則振動波(宏観異常現象)をin situで検出して地震の予兆を行っている。

 (ア)極短周期地震動:

 周期0.5秒以下の地震動。屋内の家具や物などが最も揺れやすい周期。計測震度計の感度が最も強いのがこの地震動であるため、震度と被害や体感震度との間のずれを生む原因とされる。周期0.5秒以下の地震動。屋内の家具や物などが最も揺れやすい周期。計測震度計の感度が最も強いのがこの地震動であるため、震度と被害や体感震度との間のずれを生む原因とされる。

 (イ)短周期地震動:周期0.5〜1秒の地震動。やや短周期地震動も含めることがある。

 (ウ)稍短周期地震動:周期1秒〜2秒の地震動。木造家屋、非木造の中低層建築物が最も揺れやすい地震動。兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では直下でこの地震動が卓越し、甚大な被害をもたらした。

 (エ)稍長周期地震動:周期2〜5秒の地震動。巨大なタンクや鉄塔など、中規模中層建築が最も揺れやすい地震動。

 (オ)長周期地震動:周期5秒以上の地震動。やや長周期地震動も含めることがある。高層建築物や超高層建築物が最も揺れやすい地震動。周期が短いものに比べて、建物などが揺れる幅が大きく、重いものが建物の揺れにあわせて高速で移動し人や物を傷つけるといったことが起きる。

 (カ)超長周期地震動:周期100秒・上の地震動。地球全体が最も揺れやすい地震動。

 

9.地表面振動・振幅で見た地震動(地震前兆現象(宏観異常現象))と地震予兆

 (1)量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きを監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム( 国土強靭化ソリューション https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いてこの地震動(不規則振動波)を検出し、地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地震動を振幅の大きさや傾きを計測し、変位、震度、速度、加速度などを算出している。

 (2)変位は地震波の波形などから見ることができる振幅の大きさである。

 震度は地上における地震動の大きさを被害の程度を考慮して算出されるもの。

 速度は単純に地震動の速さを表す。

 加速度は地震動の変化を表すもので、加速度が大きいほど激しい揺れとなる。

 (3)量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きを監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、国土強靭化ソリューションの一つであって、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いることで、地表面のずれ、断層形成、亀裂、隆起、陥没だけでなく、地表面近くでの歪みの発生・蓄積や、応答スペクトルあるいはパワースペクトルをリアルタイムかつin situで24H数値化・可視化が可能である。

 

10.地鳴りで見た地震動(地震前兆現象(宏観異常現象)と地震予兆

 (1)地鳴り(subterranean rumbling、earthquake sound)は、地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである。

 主に地震などにより発生する地盤の振動(地震動)が、音響(音波)として空気中を伝わる現象であると考えられている。

 地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地鳴りは上記不規則振動波であって、上記地面振動((ア)極短周期地震動、(イ)短周期地震動、(ウ)稍短周期地震動、(エ)稍長周期地震動、(オ)長周期地震動、(カ)超長周期地震動)のうち(イ)短周期振動が空気中に伝わって音が聞こえる現象であり、「ゴー」や「ドーン」などと表現される。

 多くの場合、ほぼ震央の方向から聞こえる。

 浅発地震や群発地震などの場合に地鳴りが発生することが多く、松代群発地震の際も爆発音を思わせるような地鳴りが観測されている。

 また、地鳴りは特に地盤が堅固な岩石からなる土地などで聞こえることが多く、日本では筑波山周辺などが地鳴りのよく聞こえる地域として知られる。

 人が揺れを感じないようなごく小さい地震においても、地鳴りが聞こえることがある。

 

 人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が国土強靭化ソリューションとして提供する、量子干渉を応用した、地表面形状の変化動きをin situで監視し定量解析する光学リモートセンシングであるMEGA地震予兆・予測システム(https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts)では、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いて地震前兆現象(宏観異常現象)の重要な一つである地鳴りをリアルタイムかつin situで24H数値化・可視化が可能である。

カリフォルニア工科大学大学院物理学部門客員教授 Ph.D. & Dr. 物理学者 神室一翔

MEGA地震予兆・予測システム
その2
その2

1.従来(現行)の地震予測技術例(第1従来技術)としては、

 人工衛星写真から読み取った地形データ(地表データ)、

 地震観測点(震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置)からの位置情報(主に震源地)や

 地震の規模(マグニチュード)情報・GPS情報等の基礎情報を基に、

 近未来の地震発生(震源地、震度、津波発生、予想被害等)を気象庁担当者や地震学者らの知見・経験知、地震計データの統計解析、およびAI等を駆使して予想する(占う)程度のものである。

2.また、上記従来技術の例(第2従来技術)としては、地磁気地電流法(Magnetotelluric法)を応用して地震観測点(震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置)等から震源箇所付近の地中を流れる微弱な電流(地電流)の異常を監視ことで60%程度の確率で地震発生を予測する従来技術もある。

3.上記従来技術の他の例(第3従来技術)としては、

(1)地震観測点(震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置)等から収集される、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ、及び

(2)地震発生1か月前当たりから震源付近での微小破壊に伴う微弱な電流(地電流)発生に伴って放射される電磁波をセンサーやアンテナで検知する

①電磁気観測の地震前兆データ(地震に強い相関性を有するリアル物理データ)と、

②地震計データの統計解析結果とを統合して抽出した相関情報

を基に、

分析担当官や地震学者らの知見・経験知等を駆使して地震発生を60%程度の命中精度で予想する(占う)程度のものがある。
 

4.上記第1乃至第3従来技術では、

震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置を日本国内の震源地及びその周辺領域に離散的・散漫的に設置、または、電流(地電流)発生に伴って放射される電磁波を検知するセンサーやアンテナを離散設置して、地震前兆データ等を離散サンプリングしこれを予兆判断の基礎情報としているため、震源地の正確な発生や成長を把握することが難しい。

 このため、地震予兆角度に限界があるという問題点がある。

 すなわち、地震前兆データを離散的にサンプリングし、これを基礎データとして地震予兆を検知し地震予測を行うため、高い予測精度と確度を実現することは非常に困難であった。

5.人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が研究開発を進めているMEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakefor )では、

人工衛星を使い、震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置設置位置に限定されることなく、絶えず動き続ける日本全土の地表をリアルタイムでかつ連続的に震源地を含め国土全体をin situかつ連続スキャニングで観測し続けることで、システム内のAIが地震前兆に結びすく異常変動を検知し、地震を予測する。

 いわば日々、“地球の健康診断”を実施し、その結果に基づいて予測している。

6.弊所が研究開発した地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、これまで(第1乃至第3従来技術)とはまったく違う、衛星光電子工学を応用した革新的・究極的光学リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)をコアとして、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データを常時収集(例えば、1時間に一回収集)することで、

①24時間常時、

②リアルタイム、かつ

③in situ観測を実現し、

システム内のAIが人海戦術や地震予測判断の個人差・ばらつき・ムラ等に依存しない、AIによる地震予兆の予知・予測を実現している。

7.弊所が研究開発した上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)では、従来不可能であった“地表の変動”に強い相関性を有するリアル物理データの、

①24時間常時、

②リアルタイム、かつ

③in situ観測を実現している。

 従来の専門家らの個人能力に依存した人海戦術及びマハラノビス距離を用いた統計手法を100%排除した、“地表の変動”の、①24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situ観測による物理データを地震予知プロセスに加味できるようになることで、地震予測的中率95%以上といったリアルタイムかつ高精度の地震予兆・予測が実現している。

8.弊所( https://www.aeri-japan.com/)が研究開発した上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)では、マハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、地殻の隆起・沈降を注意深く観測している。

 地殻の沈降は地震につながるケースがあるからである。

 例えば、東日本大震災の発生前には東北地方の太平洋岸の大きくな沈降が観測されている。

 地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データの代表である『地殻が沈降する地殻変動』が大地震前に上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)により計測されている。

9.2016年(平成28年)4月14日21時26分以降に熊本県と大分県で相次いで発生した所謂熊本地震の場合にあっても、MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )内のAI地震予知システムはマハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)により、震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置の設置位置に拘束されることなく日本全土をスキャニングしているため、

約6か月位前から

①熊本地震の震源地の予兆検知と共に、

②予測震源地及びその周辺地域での地震前兆に結びすく異常変動・地表変動(異常振動や沈降等)

を検知している。

10.具体的には、阿蘇噴火地域での火山活動によると考えられる地表面沈降変化及び火山性不規則振動波形(地震動)、阿蘇噴火地域周辺領域での地震前兆を示す地表面変動(沈降➡隆起)及び不規則振動波形(地震動)を検知して地震発生を予測している。

11.2018年(平成30年)6月18日の大阪府北部地震(地震規模Mj6.1、震源の深さは13km、最大震度6弱)においても、MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )内のAI地震予知システムはマハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、大阪府箕面地域、京都府京都加茂地域、及び兵庫県宝塚地域のそれぞれにおいて、地震発生約4か月前から、地表面水平方向・垂直方向の異常変動、及び地震動等の、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データを検知し、MEGA地震予兆・予測を警告・発呼している。

12.以上、本研究所( https://www.aeri-japan.com/ )が開発した

 MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )の特徴を示す。

 (1)衛星光電子工学に基づき、量子干渉を応用した地表面形状の変化動きを監視し、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ収集・定量解析する光学リモートセンシング。

 (2)地表面形状(凹凸)の時間変異、振動、加速度をリアルタイムで数万ポイントずつ数値化する『ベクトル・ダイナミック技術』採用

 (3)上記量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いることで、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データとして、地表面のずれ、断層形成、亀裂、隆起、陥没だけでなく、地表面近くでの歪みの発生・蓄積をリアルタイムで24H数値化・可視化が可能。

 (4)衛星上から、日本全土を1時間に1回全スキャン

 (5)地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(例えば、地表面の垂直・水平方向の変異)を、1日、1週間、1ヶ月、1年のスケールで常時リアルタイムで観測

 (6)地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データとして、隆起・沈降、水平ズレに加えて、観測点の異常振動(地震予兆微動)と噴出ガスを同時にリアルタイムで測定し、マハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、システム内の地震予兆AIが地震・噴火前兆を予測。

 (7)従来の衛星写真や観測点計測のような、人海・静的観測ではなく、マハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データを実収集するレーザー応用リモートセンシングによるダイナミック・リアルタイム観測を実現

 (8)地震予兆に加えて、火山噴火予兆の予測が可能

 (9)本システムによる経済効果は少なくとも100兆円を下回らない。

 (10)従来の人知に頼る地震予兆・噴火予兆の予報に革命的進化をもたらすことができる。

 

 

カリフォルニア工科大学大学院物理学部門客員教授 Ph.D. & Dr. 物理学者 神室一翔

MEGA地震予兆・予測システム
その3
噴火予知
その3

1.従来(現行)の地震予測技術例(第1従来技術)としては、人工衛星写真から読み取った地形データ(地表データ)、地震観測点(震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置)からの位置情報(主に震源地)や地震の規模(マグニチュード)情報・GPS情報等の基礎情報を基に、近未来の地震発生(震源地、震度、津波発生、予想被害等)を気象庁担当者や地震学者らの知見・経験知、地震計データの統計解析、およびAI等を駆使して予想する(占う)程度のものである。

2.また、上記従来技術の例(第2従来技術)としては、地磁気地電流法(Magnetotelluric法)を応用して地震観測点(震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置)等から震源箇所付近の地中を流れる微弱な電流(地電流)の異常を監視ことで60%程度の確率で地震発生を予測する従来技術もある。

3.上記従来技術の他の例(第3従来技術)としては、

 (1)地震観測点(震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置)等から収集される、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)、及び

 (2)地震発生1か月前当たりから震源付近での微小破壊に伴う微弱な電流(地電流)発生に伴って放射される電磁波をセンサーやアンテナで検知する

   ①電磁気観測の地震前兆データ(宏観異常データ)(地震に強い相関性を有するリアル物理データ)と、

   ②地震計データの統計解析結果とを統合して抽出した相関情報を基に、分析担当官や地震学者らの知見・経験知等を駆使して地震発生を60%程度の命中精度で予想する(占う)程度のものがある。

4.上記第1乃至第3従来技術では、震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置を日本国内の震源地及びその周辺領域に離散的・散漫的に設置、または、電流(地電流)発生に伴って放射される電磁波を検知するセンサーやアンテナを離散設置して、地震前兆データ(宏観異常データ)等を離散サンプリングしこれを予兆判断の基礎情報としているため、震源地の正確な発生や成長を把握することがむづかしい。

 このため、地震予兆角度に限界があるという問題点がある。

 すなわち、地震前兆データ(宏観異常データ)を離散的にサンプリングし、これを基礎データとして地震予兆を検知し地震予測を行うため、高い予測精度と確度を実現することは非常に困難であった。

5.国土強靭化ソリューションとして人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が研究開発を進めているMEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakefor )では、人工衛星を使い、震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置設置位置に限定されることなく、絶えず動き続ける日本全土の地表をリアルタイムでかつ連続的に震源地を含め国土全体をin situかつ連続スキャニングで観測し続けることで、システム内のAIが地震前兆に結びすく異常変動を検知し、地震を予測する。

 いわば日々、“地球の健康診断”を実施し、その結果に基づいて予測している。

6.弊所が提供する国土強靭化ソリューションである地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、これまで(第1乃至第3従来技術)とはまったく違う、衛星光電子工学を応用した革新的・究極的光学リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)をコア技術として、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)を常時収集(例えば、1時間に一回収集)することで、

①24時間常時、

②リアルタイム、かつ

③in situ観測を実現し、システム内の人工知能プロブラムが人海戦術や地震予測判断の専門家の知識や直感、個人差・ばらつき・ムラ等に依存しない地震予兆の予知・予測を実現している。

7.弊所が研究開発した上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)では、従来不可能であった“地表の変動”に強い相関性を有するリアル物理データの、

 ①24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situ観測を実現している。

 従来の専門家らの個人能力に依存した人海戦術及びマハラノビス距離を用いた統計手法を100%排除した、“地表の変動”の、①24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situ観測による物理データを地震予知プロセスに加味できるようになることで、地震予測的中率95%以上といったリアルタイムかつ高精度の地震予兆・予測が実現している。

8.MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )のコア技術である上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)では、マハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、地殻の隆起・沈降を注意深く観測している。

 地殻の沈降は地震につながるケースがあるからである。

 例えば、東日本大震災の発生前には東北地方の太平洋岸の大きな沈降が観測されている。

 地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)の代表である『地殻が沈降する地殻変動』が大地震前に上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)によりin situ計測されている。

9.2016年(平成28年)4月14日21時26分以降に熊本県と大分県で相次いで発生した所謂熊本地震の場合にあっても、MEGA地震予兆・予測システム(国土強靭化ソリューション https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )内のAI地震予知システムはマハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、上記リモートセンシング技術(量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術)により、震度計や地震計、電子基準点等の地震観測装置の設置位置に拘束されることなく日本全土を24時間常時in situでスキャニング(人工衛星レーザー応用リモートセンシング)していたため、約6か月位前から

①熊本地震の震源地の予兆検知と共に、

②予測震源地及びその周辺地域での地震前兆に結びすく異常変動・地表変動(異常振動や沈降等)を検知している。

10.具体的には、阿蘇噴火地域での火山活動によると考えられる地表面沈降変化及び火山性不規則振動波形(地震動)、阿蘇噴火地域周辺領域での地震前兆を示す地表面変動(沈降➡隆起)及び不規則振動波形(地震動)を時間遅延なくリアルタイムでin situで検知して地震発生を予測している。

11.2018年(平成30年)6月18日の大阪府北部地震(地震規模Mj6.1、震源の深さは13km、最大震度6弱)においても、MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )内のAI地震予知システムはマハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、大阪府箕面地域、京都府京都加茂地域、及び兵庫県宝塚地域のそれぞれにおいて、地震発生約4か月前から、地表面水平方向・垂直方向の異常変動、及び地震動等の、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)をin situで検知し、MEGA地震予兆・予測を警告・発呼している。

12.以下に、本研究所( https://www.aeri-japan.com/ )が開発した国土強靭化ソリューションであるMEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )の特徴を示す。

 (1)衛星光電子工学に基づき、量子干渉を応用した地表面形状の変化動きを監視し、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)をin situで収集・定量解析する光学リモートセンシング。

 (2)地表面形状(凹凸)の時間変異、振動、加速度等の地震前兆データ群(宏観異常データ群)を常時、in situかつリアルタイムで10K~100Gポイント/分ずつ数値化する『ベクトル・ダイナミック技術』採用。

 (3)上記量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を用いることで、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)として、地表面のずれ、断層形成、亀裂、隆起、陥没だけでなく、地表面近くでの歪みの発生・蓄積をリアルタイムかつin situで24時間常時数値化・可視化が可能。

 (4)衛星上から、日本全土の地震発生予兆地点群●を1時間毎に1回全スキャン。

 (5)地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)(例えば、地表面の垂直・水平方向の変異、…)を、1日、1週間、1ヶ月、1年のスケールで常時リアルタイム、in situで観測。

 (6)地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)として、隆起・沈降、水平ズレに加えて、観測点の異常振動(地震予兆微動)と噴出ガスを同時にリアルタイムで測定し、マハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、システム内の地震予兆AIが地震・噴火前兆を予測。

 (7)従来の衛星写真や観測点計測のような、専門家の私観や、人海・静的観測ではなく、マハラノビス距離を用いた統計手法に代えて、地震に強い相関性を有するリアル物理データである地震前兆データ(宏観異常データ)を実収集するレーザー応用リモートセンシングによるダイナミック・リアルタイム観測を実現。

 (8)地震予兆に加えて、火山噴火予兆の並行・協調予測が可能。

 (9)本システムによる経済効果は少なくとも100兆円を下回らない。

 (10)従来の人知に頼る地震予兆・噴火予兆の予報に革命的進化をもたらすことができる。

カリフォルニア工科大学大学院物理学部門客員教授 Ph.D. & Dr. 物理学者 神室一翔

人工衛星搭載型噴火予兆・予測システム

人工衛星搭載型噴火予兆・予測システム

人工衛星搭載型噴火予兆・予測システム
§1 火山噴火予兆の予知・予測
1.【噴火の前兆現象】
(1)一般に、火山噴火は前兆を伴う。火山の足下、マグマは、地下1~10km付近のマグマ溜りに一旦集積し、次にそこから上昇して地表に移動する、というのが火山噴火の一般的な過程である。このマグマの集積と移動が元となって噴火前兆現象が引き起こされる。
(2)第1の噴火の前兆現象である「火山性地震」は、マグマが岩盤を破壊し貫入することで起こる。震源が次第に浅くなってきた場合、噴火時期が迫ってきていると考えられる。震源が集中するところがあれば、そこで噴火が起こりうる確率が相当に高いと考える。多くの火山噴火では、噴火の数か月以前から数時間前に見られる。
(3)第2の噴火の前兆現象である「火山性微動」は、火山性地震よりも振動周期が長い低周波振動である。かつ、振動の継続時間が長く、連続的な振動といった特徴を有している。火山性微動はマグマ溜まりで圧力が増したり、マグマが移動したりすることで発生すると考えられている。
(4)第3の噴火の前兆現象である「地形の変化」とは、山体の急激な隆起、傾斜の増大、地割れを刺し、マグマが地下の浅いところまで上昇してきた段階で発生する。地形の変化が顕著なところがあれば、そこで噴火が起こり得ると考えられる。
(5)その他の噴火の前兆現象としては以下のようなものがある。
①電磁気学的異常現象:地電流や地磁気、地中電気抵抗の異常変化等
②熱の異常現象:地下水温度の異常上昇等
③火山ガス(噴煙)の異常現象:噴煙ガスの組成や排出量、排出温度の異常変化等
2.【現状と課題】
[1]火山噴火予兆の予知(prediction of volcanic eruption)の現状
現行の火山噴火の予兆・予知とは、火山の噴火による災害を軽減するために、噴火の時期・場所・様式等の予兆を予め事前にある程度予測することである。過去の火山噴火前兆データの蓄積により、地震計や傾斜計、伸縮計という各種の高精度の観測装置を用いた観測体制が整備され、過去の噴火パターンが比較的明らかな火山では、顕著な噴火の開始をある程度予測することができる。
[2]火山噴火予兆の予知・予測の現状と課題
(1)避難・防災行動及び被害の甚大化抑止のためには、「火山噴火予兆の予知・予測」の根拠となる噴火の前兆現象の発生検知・噴火警報の発令から実際の噴火までの十分な避難猶予期間の確保が課題(警報発令タイミング困難性)である。噴火の前兆やマグマの噴出を伴わない水蒸気爆発等の「顕著でない噴火」に対する火山噴火予兆の予知・予測及び早期噴火警報の発令がさらに困難であるといった課題(第1課題)がある。
(2)「顕著な噴火」に対する火山噴火予兆の予知・予測においても、噴火の様式や噴火活動の推移に対するさらなる精度・確度の高度化、警報の早期化・最適化の要求といった課題(第2課題)もある。
(3)火山の噴火の多くのケースは噴火との因果関係が明らかな前兆を伴う。しかし、①噴火の開始は予測できても、②その後活動がどのように推移するのか、③再び大きな噴火が起こりうるのかといった予測は困難であり(活動推移困難性)、④いつ終息するのかの予測も困難である(終息予測困難性)といった課題もある。これに対し、地震は前兆とされる現象との因果関係が明らかではないといった課題(第3課題)がある。
(4)火山噴火の「終息宣言」は、安易な判断で危険を見逃して犠牲を生むことはできないため、タイミングに慎重にならざるを得ず、安全を見込んで、警報などは長期間出され続けることが多い。噴火は短ければ数日、長ければ数年続くため、場合によって数年に亘って警戒を続けることとなる(警戒期間困難性)。住民の避難や交通規制などが与える社会的・経済的な影響も長期に亘り、火山に近い観光地ではこれが大きな課題(第4課題)となる。
(5)また、噴火の前兆現象により活動の活発化が確認され、警報などが出されても、噴火には至らず、そのまま活動が低下していく「空振り」もしばしば見られる(第5課題)。
[3]火山噴火監視の体制の現状
火山を有する都道府県・市町村の各自治体では現在、政府機関や大学、研究者らが人海戦術で、火山警戒地域に点在(定点設置)された地震計や傾斜計、伸縮計という各種の高精度の観測装置を用いた計器観測、及び人手による現地観測を通して噴火の監視が行われる。日本では、特に注意が必要と判断されている約30の活火山で、気象庁や大学などの研究機関が観測所を設けるなどして常時観測を行っている。これらの火山観測地域では、散布設置されているGPSによる隆起や地温の観測や通常の地震観測によりカバーされるものの、観測装置の散布密度・散布数は全く不十分であり、かつ観測装置は精度・確度や迅速性が欠けているという課題がある。また、たとえ異常を検知できたとしても、異常を検知した観測装置の設置場所に観測班を派遣するなどの悠長な対応を執るしか手段がないという課題もあった(第6課題)。
§2 人工衛星搭載型噴火予兆・予測システム
1.概説
(1)国土強靭化ソリューション、持続可能な社会インフラ実現ソリューションである人工衛星搭載型噴火予兆・予測システムの光源であるフェムト秒レーザーは、人工衛星搭載型MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )と同様に、核兵器・通常兵器無効化ソリューションとして人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が提供している対戦闘機・対ミサイル・対ICBM用次世代迎撃レーザーシステム(AERI・HEL地対空防衛システム/ミサイル防衛システム https://www.aeri-japan.com/anti-icbm-interceptor-lasersystem )と共通の超高出力レーザー(HEL)モジュールを用いている。
(2)人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)の超高エネルギーレーザー(AERI・HEL技術)は、軟X線、紫外域、可視光線、遠赤外域まで幅広い波長の光を取り出すことができ、出力もMW(メガワット)超級まで任意に選択できる。弊所( https://www.aeri-japan.com/)では当該超高エネルギーレーザー(AERI・HEL技術)の重要アプリとして軍事兵器の分野での実用化を目指す研究も行っている。
(3)人工衛星搭載型噴火予兆・予測システムの光源としての上記超高エネルギーレーザー(AERI・HEL技術)は、50MW超クラスのスーパーパワーで、空間分解能10平方μm~10平方mm、可変波長紫外~中赤外領域の任意波長が選択でき、CW~フェムト秒(10fs程度)の超短パルス幅といった高分解能と高時間分解能を有する極短パルスを、200km程度の超遠距離で任意に生成できる。
2.噴火予知用オプション装備
(1)人工衛星搭載型噴火予兆・予測システムは、火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュール】と火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュール】を装備できる。
(2)【火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュール】
人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が国土強靭化ソリューション、温暖化防止ソリューション、持続可能な社会インフラ実現ソリューションとして提供する、人工衛星搭載型MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、火山性微動を検知する噴火予知衛星光電子工学技術として、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を応用して噴火に強い相関性を有するリアル物理データである噴火の前兆現象の一つである火山性微動を噴火前兆データ(宏観異常データ)として常時収集(例えば、1時間に一回収集)することで①24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situ観測するレーザーリモートセンシング技術である火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュールを標準で実装している。
(3)【オプション装備:火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュール】
人工衛星搭載型MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、火山性噴火予兆ガスを検知する噴火予知衛星光電子工学技術として、噴火に強い相関性を有するリアル物理データである噴火の前兆現象の一つである噴火前兆データ(宏観異常データ)として、主成分である水蒸気や二酸化炭素のほか、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)のほか、硫化水素や塩化水素等の各種火山性噴火予兆ガスを、常時収集(例えば、1時間に一回収集)することで①24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situ観測を実現する衛星光電子工学応用火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールをオプションとして実装できる。
3.噴火の前兆現象の検知・予知・予測
(1)人工衛星搭載型MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )では、量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術及びオプション実装した上記火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュールがリモートセンシングした噴火前兆データ(宏観異常データ)である上記火山性微動情報、及びオプション実装された火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールがリモートセンシングした噴火前兆データ(宏観異常データ)である上記火山性噴火予兆ガス情報の2情報を用いて、システム内の人工知能プロブラムが人海戦術や噴火予測判断の専門家の知識や直感、個人差・ばらつき・ムラ等に依存しない噴火予兆の24時間常時・リアルタイム・in situ予知・予測を実現している。
(2)上記衛星光電子工学応用赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールを実装することにより、水蒸気(H2O)、フッ化水素(HF)、塩化水素(HCl)、二酸化硫黄(SO2)、硫化水素(H2S)、二酸化炭素(CO2)、水素(H2)、窒素(N2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)等の火山性噴火ガスの①24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situでの観測が実現可能である。衛星光電子工学応用赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールをオプション実装(搭載)することで、短波長赤外領域の観測スペクトルから二酸化炭素、メタン、水蒸気の濃度(例えば、カラム平均濃度)を推定することができる。
4.噴火予兆・予測システムの作用
(1)MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakefor )地震予兆に用いられている量子干渉型ベクトル・ダイナミックモジュールを用いてに加えて火山性微動レーザーリモートセンシングモジュール、火山噴火予兆の予知・予測が可能である。
(2)国土強靭化ソリューションの主力戦略手段として人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が研究開発を進めている『MEGA地震予兆・予測システム』( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、基本モジュールである量子干渉型ベクトル・ダイナミック技術を応用した火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュール(第1オプション装備)に加えて、火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュール(第2オプション装備)を実装することで、火山噴火の前兆現象の一つである「地表面の変化・変動」を、量子干渉を応用して数値解析するレーザー応用リモートセンシングであって、常時24時間体制で日本全土を監視し、定量解析する人工衛星レーザー応用リモートセンシング(衛星光電子工学応用技術)である。
(3)『MEGA地震予兆・予測システム』( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )では、(ア)火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュールが検知する①地表面形状の変化・変動(地表面のずれ、断層形成、亀裂、隆起、陥没だけでなく、地表面近くでの歪み等の発生・蓄積)、②地表面振動(地鳴り、地響き)の変化・変動を、24時間常時・リアルタイム・in situ数値化・可視化している。
(イ)火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールが検知する③噴出ガスの種類・濃度の変化・変動、(ウ)衛星光電子工学応用赤外センサーが検知する④地表面温度の変化・変動等を上記地表面の変化・変動、すなわち火山噴火の前兆現象として定量解析する。デフォルトで、地表面の垂直・水平方向の変異を、1日、1週間、1ヶ月、1年のスケールで24時間常時・リアルタイム・in situで観測。
(4)隆起・沈降、水平ズレに加えて、観測点の異常振動(地震予兆微動)と噴出ガスを同時にリアルタイムで測定し、地震前兆を予測。すなわち、火山性微レーザーリモートセンシングモジュールは地表面の変化・変動(凹凸)の時間変位に加えて、振動、加速度等の噴火の前兆現象を、24時間常時、②リアルタイム、かつ③in situで数10万ポイントずつ数値化する。
具体的には、(1)地表面のずれ、断層形成、亀裂、隆起、陥没、地表面近くでの歪みの発生・蓄積等の①地表面形状の変化・変動、及び②地表面振動(地鳴り、地響き)の変化・変動を数mmの測定精度で火山性微レーザーリモートセンシングモジュールが、(2)②水蒸気や二酸化炭素、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)等の主要噴火ガスに加えて、水素ガスや一酸化炭素、硫化水素、塩化水素、メタンガス、アンモニア等の少量噴火ガスの種類・濃度の変化・変動を数ppmの精度で火山性噴火ガス検知赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールが、(3)④地表面温度の変化・変動を0.1℃の精度で火山噴火の前兆諸現象を衛星光電子工学応用赤外センサーが、GPS・GLONASS情報と共に、全国に点在する火山域に対して数㎜乃至数mのピッチでリアルタイムにin situで24H数値化・可視化が可能(衛星上から、デフォルトで、日本全土を1時間に1回全スキャン)。 
(5)これにより、地震予兆に加えて、従来の衛星写真や観測点計測のような、人海・静的観測ではなく、人工衛星レーザー応用リモートセンシング(衛星光電子工学応用技術)によるダイナミック・リアルタイム・in situ観測による火山噴火予兆の予測を実現。本システムによる経済効果は少なくとも100兆円を下回らない。従来の人知に頼る地震予兆・噴火予兆の予報に革命的進化をもたらすことができる。
5.本システムの効果
(1)効果1:量子干渉型ベクトル・ダイナミックモジュール及び火山性微動検知レーザーリモートセンシングモジュールを実装することで、避難・防災行動及び被害の甚大化抑止のために、「火山噴火予兆の予知・予測」の根拠となる噴火の前兆現象の発生検知・噴火警報の発令から実際の噴火までの十分な避難猶予期間の確保が可能となる(警報発令タイミング課題の解決)。かつ、赤外(IR)分光・FT-IR分光レーザーリモートセンシングモジュールを実装することで、噴火の前兆やマグマの噴出を伴わない水蒸気爆発等の「顕著でない噴火」に対する火山噴火予兆の予知・予測及び早期噴火警報の発令が容易となる。
(2)効果2:「顕著な噴火」に対する火山噴火予兆の予知・予測においても、噴火の様式や噴火活動の推移に対するさらなる精度・確度の高度化、警報の早期化・最適化が可能となる。
(3)効果3:人工衛星上から、GPS・GLONASS情報と共に、全国に点在する火山域に対して数㎜乃至数mのピッチでリアルタイムにin situで火山噴火予兆データを24時間数値化・可視化して噴火予知・予測を行うので、①噴火の開始の予測だけでなく、②その後活動がどのように推移するのか、③再び大きな噴火が起こりうるのかといった予測が可能となる(活動推移困難性の解決)。かつ、④いつ終息するのかの予測も容易となる(終息予測困難性の解決)。噴火は前兆とされる現象との因果関係をAIが数値化し客観的に判定できる。
(4)効果4:火山噴火の「終息宣言」は、安易な判断で危険を見逃して犠牲を生むことはできないため、タイミングに慎重にならざるを得ず、安全を見込んで、警報などは長期間出され続けることが多い噴火に対する長長期の警報・警戒を継続できるようになる(警戒期間困難性の解決)。火山に近い観光地や住民の避難や交通規制などが与える社会的・経済的な影響を最小化できるるようになる。
(5)効果5:警報の「空振り」問題を解決できる。すなわち、噴火の前兆現象により活動の活発化が確認され、警報などが出されても、噴火には至らず、そのまま活動が低下していく課題を解決できる。
§3 総括
(1)人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が提供する人工衛星搭載型MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、火山噴火性のガス噴出検知した地点を24時間常時・リアルタイム・in situ数値化・可視化して迅速かつ正確な対応を執ることが可能となるという火山噴火監視の体制の革新的進歩を実現できるようになる。
(2)従来、火山を有する都道府県・市町村の各自治体では現在、政府機関や大学、研究者らが人海戦術で、火山警戒地域に点在(定点設置)された地震計や傾斜計、伸縮計という各種の高精度の観測装置を用いた計器観測、及び人手による現地観測を通して噴火の監視が行われる。日本では、特に注意が必要と判断されている約30の活火山で、気象庁や大学などの研究機関が観測所を設けるなどして常時観測を行っていた。これらの火山観測地域では、散布設置されているGPSによる隆起や地温の観測や通常の地震観測によりカバーされるものの、観測装置の散布密度・散布数は全く不十分であり、かつ観測装置は精度・確度や迅速性が欠けているという課題があった。本人工衛星搭載型MEGA地震予兆・予測システム( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )はこの課題を解決できる革新的技術である。
(3)以上、人工進化研究所(AERI https://www.aeri-japan.com/)が提供する、国土強靭化ソリューション、温暖化防止ソリューション、持続可能な社会インフラ実現ソリューションである『MEGA地震予兆・予測システム』( https://www.aeri-japan.com/megaearthquakeforecasts )は、火山を有する都道府県・市町村の各自治体では現在、政府機関や大学、研究者らが人海戦術で、火山警戒地域に点在(定点設置)された地震計や傾斜計、伸縮計という各種の高精度の観測装置を用いた計器観測、及び人手による現地観測を通して噴火の監視が行われる。日本では、特に注意が必要と判断されている約30の活火山で、気象庁や大学などの研究機関が観測所を設けるなどして常時観測を行っている。これらの火山観測地域では、散布設置されているGPSによる隆起や地温の観測や通常の地震観測によりカバーされるものの、観測装置の散布密度・散布数は全く不十分であり、かつ観測装置は精度・確度や迅速性が欠けているという課題がある。また、たとえ異常を検知できたとしても、異常を検知した観測装置の設置場所に観測班を派遣するなどの悠長な対応を執るしか手段がないという火山噴火監視の体制の現状の有する課題を解決できるようになる。
以上
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備考:赤外分光法
1.【概要】
1.赤外分光法(infrared spectroscopy、 略称IR)0.8~1000μmの赤外領域の光を分子に照射すると、赤外線の振動周期と原子の振動周期が一致する場合に、個々の原子、原子団はそれぞれの周期に応じてエネルギーを吸収し、振動は基底状態から励起状態に変化する。この吸収が赤外線スペクトルの吸収となって現れる。原子は分子構造に応じた固有の振動を有するため、吸収スペクトルを解析することで分子構造に関する知見を得る手法。最もよく利用されるのは、中赤外の領域(2.5~25μm)で、この領域の吸収スペクトルは、分子振動のなかでも、双極子モーメントの変化を伴う振動によって生じる振動スペクトルである。対象物の分子構造や状態を知るために使用される。
2.物質は、赤外線を照射すると、それを構成している分子が光のエネルギーを吸収し、量子化された振動あるいは回転の状態が変化する。したがって、ある物質を透過(あるいはある物質で反射)させた赤外線は、照射した赤外線よりも、分子の運動の状態遷移に使われたエネルギー分だけ弱いものとなっている。この差を検出することで、分子に吸収されたエネルギー、言い換えれば対象分子の振動・回転の励起に必要なエネルギーが求められる。
3.分子の振動・回転の励起に必要なエネルギーは、分子の化学構造によって異なる。したがって、照射した赤外線の波数を横軸に、吸光度を縦軸にとることで得られる赤外吸収スペクトルは、分子に固有の形を示す。これにより、対象とする物質がどのような構造であるかを知ることができ、特に有機化合物の構造決定によく使われている。スペクトルのうち、波数が1500cm-1以上の部分を診断領域、それ以外の部分を指紋領域という。前者は二重結合、三重結合そして水素原子と結合するものの、後者は単結合の振動励起の結果が表される。また、同じ分子であっても、温度や周囲の状況(自由に動いているか、何かの表面に吸着しているか、など)によって、赤外スペクトルは微妙に変化する。これより、物質の表面構造などについても知ることができる。
2.【手法】
赤外分光法には(1)熱赤外分光法(Thermal infrared spectroscopy 略称TIR)、(2)近赤外線分光法(near‐infrared spectroscopy 略称NIRS)、(3)FTIR (フーリエ変換赤外分光法) 等の手法がある。
1.熱赤外分光法(Thermal infrared spectroscopy 略称TIR)
TIRとは赤外分光法の一つであり、物体の構成物質を決定する目的で広く使われている。物体全体や表面から放出された熱赤外線を測定し、その電磁スペクトルを解析して既知の物質のスペクトルと比較することで構成物質を決定できる。
2.近赤外線分光法(near‐infrared spectroscopy 略称NIRS)
NIRSとは、近赤外線領域での分光法。測定対象に近赤外線を照射し、吸光度の変化によって成分を算出する近赤外拡散反射スペクトル分析機能を備えている。特長として、近赤外線は中赤外線・遠赤外線と比較して吸収が極めて小さいため、切片等を作成することなく、非破壊・非接触での測定ができる。
実用化のための難点としては、近赤外線分光法では倍音・三倍音を観測すること、光の吸収は様々な要因が複合しているために成分との直接的な関連付けが困難なことなどがあった。しかし、コンピュータの低価格化と多変量解析(ケモメトリックス)の発達により、定量分析に応用することが可能となった。
3.FTIR (フーリエ変換赤外分光法) 
FTIRとは、IR(赤外分光法)のうち、FTIR 原理が適用(信号を時間領域で記録した後、周波数領域にフーリエ変換)されたもの。FTIRは波長を変化させて試料に赤外線を照射するのではなく、連続光を試料に照射し、干渉パターンをフーリエ変換することで分子構造に応じた吸収スペクトルを取得し、物質中の原子団(基)の情報を得る手法。連続光による全波数域の入射光を同時に測定できることから、短時間で高感度の測定が可能。
FTIRには透過法反射法と測定法がある。透過法としては、KBr錠剤法、ヌジョール法、KBrプレート法、薄膜法、液膜法、溶液法、ガス測定法等がある。反射法としては、ATR法、拡散反射法、正反射法(正反射光)、正反射法(透過反射光)、高感度反射(RAS)法等がある。

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