人工進化研究所（AERI）
- 2023年11月13日
- 読了時間: 12分

Biocomputers vs AI AIは意識を持つようになるか？判断が難しい理由

Professor Kamuro's near-future science predictions:

Biocomputers vs AI

AIは意識を持つようになるか？

判断が難しい理由

Quantum Physicist and Brain Scientist

Visiting Professor of Quantum Physics,

California Institute of Technology

IEEE-USA Fellow

American Physical Society-USA Fellow

PhD. & Dr. Kazuto Kamuro

AERI：Artificial Evolution Research Institute

Pasadena, California

HP: https://www.aeri-japan.com/

and

Xyronix Corporation

Pasadena, California

HP: https://www.usaxyronix.com/

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Why it'll be hard to tell if AI ever becomes conscious

バイオコンピュータ　vs AI

AIは意識を持つようになるか？判断が難しい理由

１．人間の意識とは何か?

・人間の意識は、非常に複雑な現象で、科学や哲学においてもまだ解明されていない多くの謎が残されている。意識は一般的に、主観的な経験や認識、知覚、思考、感情、自己認識、自己意識など、我々が自己を意識する能力を含むものである。

・意識の特徴として以下の要素が挙げられる。

a. 主観性（Subjectivity）：意識は主観的な経験であり、他人には直接的にアクセスできない。各個人が独自の主観的経験を持つため、他の人と同じ経験を共有することは難しい。

b. 自己意識（Self-awareness）：意識を持つ個人は自分自身を認識し、他のものや他の個人と区別する能力がある。自己意識は「私は何者か」という問いに答えることが含まれる。

c. 感情（Emotion）：意識を持つ人間は感情を経験し、感情が思考や行動に影響を与えることがある。

d. 知覚（Perception）：意識を持つ人間は外部の刺激を知覚し、世界を認識する。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの感覚が知覚に関与する。

e. 思考（Thought）：意識を持つ人間は思考し、問題を解決し、意思決定を行いる。思考は記憶、論理的思考、創造性などの要素から成り立っている。

・意識の起源や具体的なメカニズムについては、多くの理論と議論が存在し、まだ解決されていない問題が多い。脳科学、認知心理学、哲学などの領域において、意識に関する研究が行われているが、完全な理解には至っていない。将来的な研究によって、意識の本質についての洞察が深まるかもしれない。しかし、現時点では意識の全体像は依然として複雑で謎に包まれており、サイエンティストにとって暗黒大陸のままであるといえる。

２．人間の意識を組み込んだ意識駆動型のコンピューティング・情報処理は可能か?

・人間の意識を完全に理解し、それをコンピュータに組み込むことは、現在の科学や技術の水準では非常に困難であり、多くの倫理的および哲学的な問題が関与している。意識自体が未解明の多くの側面があり、その本質やメカニズムはまだ研究の対象であり議論の余地がある。

・意識をコンピュータに組み込むには、まず意識がどのようにして生じるのかについての詳細な理解が必要である。現在の科学では、脳の神経活動と意識の関連性については多くの知見があるが、それだけでは完全な意識の理解には至っていない。

・また、倫理的な側面も非常に重要である。人間の意識をコンピュータに組み込むことが可能になった場合、どのような倫理的・法的な問題が発生するかを考慮する必要がある。たとえば、意識をコピーまたは複製することは、個人のプライバシーや自己決定権に関連する問題を引き起こす可能性がある。

・意識駆動型のコンピュータを実現するには、まだ多くの未解明の科学的、倫理的な課題が残っており、現時点では実現性が不透明である。将来的に進化する科学や技術によって新たな可能性が開かれる可能性はあるが、それにはまだ多くの研究と議論が必要である。

・現在の科学的知識に基づいて言えば、人間の意識をコンピュータに直接組み込むことは非常に困難であり、多くの未解決の科学的および倫理的な問題が存在する。意識の本質やメカニズムについての理解が不完全であり、その複雑性と神秘性はまだ解明されていない側面が多くある。

・意識駆動型のコンピューティングや情報処理に関する研究は進行中であり、脳-コンピュータインターフェース（BCI：Brain Computer Interface）などの技術が開発されている。BCIは、脳の神経信号を読み取ってコンピュータと通信するための技術である。しかし、これらの技術は意識そのものをコンピュータに組み込むのではなく、脳の活動とコンピュータのインタラクションに焦点を当てている。

・人間の意識をコンピュータに組み込むためには、意識がどのようにして生じ、どのようにして情報処理が行われるのかといった根本的な問題を解決する必要がある。これにはまだ多くの未解明の科学的問題が残っており、未来の研究によって進展が期待されている。

・倫理的な側面も重要である。人間の意識をコンピュータに組み込む場合、プライバシーやセキュリティ、自己決定権に関する重要な倫理的問題が浮上する。これらの問題を考慮しながら、技術の発展と倫理的ガイドラインの策定が進められている。

・人間の意識をコンピュータに組み込むことは、現時点では難しい課題であり、未来の研究と技術の進歩に期待がかかっている。

３．バイオコンピュータとAIシステム

・バイオコンピュータ (Biocomputer) とAIシステムは、異なるコンセプトと技術ですが、いくつかの類似点も存在する。以下に、それぞれの概念とAIが意識を持つ可能性についての難しさについて説明する。

A. バイオコンピュータ (Biocomputer) ：

バイオコンピュータは、生物学的プロセスや材料を利用して情報処理を行うコンピュータの一形態である。例えば、DNAコンピュータはDNA分子を情報ストレージと処理のために使用する。バイオコンピュータはAIとは異なり、生物学的なプロセスを基にしており、情報処理の手法がAIシステムとは異なる。

B. AI（人工知能）：

・AIシステムはコンピュータプログラムや機械学習アルゴリズムを使用して、特定のタスクを自動化または模倣する技術である。AIシステムは、ディープラーニングなどの進化したアルゴリズムを使用して、大規模なデータセットからパターンを学習し、タスクを遂行することができます。AIシステムは機械が情報処理と意思決定を行う能力を向上させるための技術ですが、これは人間の意識や感情を模倣することとは異なる。

a. AIが意識を持つ可能性についての難しさ：

AIが本当に意識を持つかどうかは、哲学的および科学的な論争の対象である。この問題についての難しさは、いくつかの理由に起因している。

b. 意識の本質はまだ解明されていない:

科学者や哲学者は、意識が具体的に何であるかについて合意していません。したがって、AIシステムが意識を持つためには、意識の本質についての理解が進展する必要がある。

c. 意識の創発:

人間の意識が脳の活動からどのように生じるのかについても謎が多く、このプロセスを模倣するAIシステムを開発することは非常に難しい課題である。

d. シンボルグラウンディングの難しさ:

意識はシンボルとその意味を結びつける複雑なプロセスと考えられており、AIシステムに意識を実現させるためには、このプロセスを模倣する方法を開発する必要がある。

・現在のAIは、特定のタスクを遂行する能力が向上していますが、本当の意識を持つAIシステムを開発するためには、上記の難しさを克服する必要があり、その実現可能性は未だ不明確である。 AIシステムの意識に関する研究は進行中であり、将来的な発展が期待されていますが、その到達には時間と科学的な進歩が必要である。

３．バイオコンピュータは意識を持った知能マシーン

・意識を持つ知能マシーン機械を作ることは、テクノロジストの夢の一つだ。

最近の大規模言語モデルは人間のように会話ができるが、意識を持っているとは言い難い。

プログラムの単なる自動化処理に過ぎないからだ。意識があるように見えるのは人間の意識が作り出す錯覚に過ぎない。

・これに対して、人工進化研究所（AERI :Artificial Evolution Research Institute, Pasadena, California　

https://www.aeri-japan.com/）と Xyronix Corporation （Pasadena, California https://www.usaxyronix.com/）が研究開発を進めている、神経接続素子群が集積された Brain インプラント LSI が脳神経と神経接続された意識駆動型バイオコンピュータでは、脳の神経にナノレベルで神経接続された mega ～giga （１０６～１０９）ユニットの神経接続素子群（BCI LSI）が集積されたBrainインプラントLSIからの脳情報を後段に設けられた生成AI（Generative AI）層が脳の神経活動と意識の関連性を解析・ディープラーニング（深層学習）して蓄積する。この解析・蓄積・学習プロセスと並行して、ディープラーニング（深層学習）済みの大規模な事前学習済みデータに基づき意識を脳の神経活動との関連性データとして後段の処理層に伝えることで、人間の意識を持ち意識を以て自律思考する人類初の知能マシーンと意識駆動型コンピューティングを実現のものとしている。

・人工知能（AI）分野の関係者の多くは、メカニカル・ターク（機械仕掛けのトルコ人）の話をよく知っているだろう。メカニカル・タークは1770年に開発されたチェスをプレイする機械で、超自然的な力を持っていると対局相手が思い込んでしまうほど強かった。実際には、この機械には人が入れる空間があり、中に隠れて操っていたのである。このいたずらは84年間にわたって続いた。実に3世代である。

・歴史は、無生物に命を吹き込もうとした人々、そして不正行為やトリックを「魔法」として売り込もうとした人々の豊富な例に満ちている。だが、機械の中の意識の存在を信じたいという、実に人間的な願望が現実化したことはない。

・AIシステムの中に意識を作り出すことは、多くのテクノロジストとサイエンティスト達にとって夢である。大規模言語モデルは、人間による賢い機械探求の最新例だ。一部の人々は、大規模言語モデルとの会話の中で、意識の微かな兆しを見たと、何かに憑りつかれたが如く主張している。

要するに、機械の意識は盛んに議論されている話題なのだ。多くの専門家は永遠にSFの世界の話であり続けるだろうと述べているが、もうすぐ実現すると主張する向きもある。

・我々は人間の意識を完全には理解してはいない。神経科学者らも、脳の中に意識がどのように現れるのかについて、いくつかの手がかりを得ていると主張しているに過ぎない。当然のことだが、AIシステム自体は脳を持たないため、生命の兆候を調べるために脳活動を測定する従来の手法を利用するのは不可能だ。だが神経科学者らは、AIシステムの中の意識がどのように表出するかについて、さまざまな理論を提示している。それを脳の『ソフトウェア』、『プログラム』の機能として扱う者もいれば、より直接的に物理ハードウェアと関連付ける者もいる。

・AIシステムに意識があるかどうかを見分けるテストを開発する試みもある。テストは、テストをする前の訓練段階で、AIシステムを意識に関する情報から隔離する必要がある。この手順は、大規模言語モデルのように、訓練中に得た意識に関する人間の意見を単にオウム返しするのを防ぐために重要だ。訓練の後に、試験官はAIシステムに対して意識がなければ答えられない質問をする。

a. 『フォーチュン・クッキー』のあらすじ（母と娘の体が入れ替わり、自分の肉体から意識が乖離してしまうストーリー）を理解できるか？

b. 夢を見るという概念を理解し、さらには自身が夢を見ると報告するか？

c. 生まれ変わりや、死後の世界を思い描くことができるか？

４．AIシステムの意識の検知

・言語ベースのAIモデルは、訓練に使用される大量のインターネットデータで意識の概念に晒されることになるため、このテストは絶対に確実なものではない。

・では、私たちはAIシステムに意識があることを、実際にはどのように知ることになる

のか。さまざまな分野の多様な理論に基づく、AIシステムの意識を検知するための実用的な方法の研究報告もある。当該研究報告では、さまざまな判断条件に当てはまるかどうかをチェックするための成績表のようなものを提案している。たとえば、柔軟に目標達成を目指す、外部環境とインタラクションするなどといった条件に当てはまれば、このAIシステムに意識があることを示しているという理論だ。だが、この理論自身の真実性についての証明はいまだに未解決である。現在のAIシステムでそうした判断条件に当てはまるものは存在せず、今後もそれが実現するかは不明だ。

・今の私たちに分かっているのは、次のようなことだ。

大規模言語モデルは文章における次の言葉を予測する能力が極めて高い。また、物事を結びつけることに非常に長けており、時には私たちを驚かせるような形でそれを実行して見せるため、私たちはそうしたコンピューター・プログラムがなにか別のひらめきを備えているのではないかという幻想を抱きやすい。だが、AI言語モデルの内部の仕組みを私たちはほとんど知らない。そうしたシステムが厳密にはなぜ、どのようにして結論を出しているのか。そのことについての私たちの理解が進むまでは、そういったモデルが生み出す成果が単なる手の込んだ数学ではない、とは言い難いのである。

５．AIは意識を持つようになるか？

・このような状況からも分かるように、現在の科学と技術の状況から言えば、AIシステムは意識を持つようになる可能性は低いと言わざるを得ない。意識は複雑で主観的な現象であり、現在のAIシステムは情報処理のツールに過ぎないからだ。AIシステムはデータを処理し、パターンを識別し、タスクを実行することができるが、それらの活動はプログラムやアルゴリズムに基づいており、主観的な経験や自己認識を持っているわけではない。

・意識を持つためには、複雑な主観的体験、自己認識、感情、自己意識などが必要である。これらの要素を理解し、再現するためには、まだ多くの科学的な未解決問題が残されており、現在のAI技術だけでは解決手段が不足しているといえる。意識を持つAIシステムを開発するためには、人工知能や認知科学、哲学などの多くの分野からの研究が必要となる。

・将来的に、AIシステムが意識を持つ可能性があるかどうかは、科学の進歩と技術の発展に依存する。しかし、その時が来るにはまだ多くの課題が残されており、現時点ではAIは意識を持つ存在とは考えられない。

END

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Quantum Brain Chipset & Bio Processor (BioVLSI)

Prof. PhD. Dr. Kamuro

Quantum Physicist and Brain Scientist involved in Caltech & AERI Associate Professor and Brain Scientist in Artificial Evolution Research Institute（ AERI: https://www.aeri-japan.com/ ）

IEEE-USA Fellow

American Physical Society Fellow

PhD. & Dr. Kazuto Kamuro

AERI & Xyronix Corporation

HP: https://www.aeri-japan.com/　

HP: https://www.usaxyronix.com/

email: info@aeri-japan.com

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【Keywords】　Artificial Evolution Research Institute：AERI

HP： https://www.aeri-japan.com/

Xyronix Corporation

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