クリーン・エネルギー・シフトGXは2010年代でどこまで進んだか?

人工進化研究所（AERI）

2023年9月22日読了時間: 5分

Professor Kamuro's near-future science predictions:

クリーン・エネルギー・シフトGXは2010年代でどこまで進んだか?

Quantum Physicist and Brain Scientist

Visiting Professor of Quantum Physics,

California Institute of Technology

IEEE-USA Fellow

American Physical Society-USA Fellow

PhD. & Dr. Kazuto Kamuro

AERI：Artificial Evolution Research Institute

Pasadena, California

HP: https://www.aeri-japan.com/

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１．クリーン・エネルギー・シフトGXの課題：

この10年間で、クリーンエネルギー技術の進歩は目を見張るものだった。しかし、人口の増加や経済の拡大、エネルギー需要の上昇に伴う地球全体規模での電力生産量の増加の前には、微々たる貢献しかしていないのが現状だ。ほとんどの重要な指標によれば、クリーンエネルギーにとってこの10年は輝かしいものだった。

大規模な風力や太陽光の発電所のコストはそれぞれ70％、90％近く低下した。一方、世界中の再生可能エネルギーによる発電所は10年前よりも4倍も多く電力を生み出している。同様に、電気自動車は2010年代の始めにはほとんど活況を呈することはなかった。しかし2019年、走行距離が伸び、価格が低下し、各社が多様なモデルを導入する中で、自動車メーカーは年間180万台を売り上げる勢いだ。

再生可能エネルギーや電気自動車の急速な成長は、膨大な世界のエネルギー・システムや温室効果ガス排出の削減には大きな変化をもたらしていない。次のグラフが明らかにしているように、より一層クリーンなテクノロジーは高まるエネルギー需要にはほぼ対応してきたが、既存の化石燃料に依存したインフラに深く食い込んではいない。

これが問題なのだ。高まる気候変動の脅威に対抗するため、二酸化炭素の排出量を迅速に削減するには、発電所や工場、量販車などすべてを数十年以内に完全に見直す必要がある。

２．再生可能エネルギー：

英国の多国籍エネルギー企業であるBPがまとめた「世界のエネルギー統計総覧」によれば、主に風力、太陽光などの再生可能エネルギーによる世界の発電量は、2008年の約550テラワット時から2018年の約2500テラワット時へと増加した。

では、全体の発電部門に関連してこの成長がどう見えるか？以下がそのグラフだ。再生可能エネルギーは上の細い緑の部分だ。上昇はしているが、他の電力源に押し潰されて小さく見える。

問題の1つは、人口の増加、経済の拡大、エネルギー需要の上昇につれて、全体の発電量が増加していることだ。世界はこの需要を満たすために多くの太陽光・風力発電所を建設してきた。だが同時に、各国は石炭や天然ガスを利用する発電所も建設し続けている。

別の問題もある。電力システムが拡大する中で、他のカーボンフリー（炭素を排出しない）電源の割合は相対的に横ばい（水力発電の場合）、あるいは下降（原子力発電の場合）している。カーボンフリー電源の割合は全体としてみればこの10年間で32％から35％へ推移し、わずかに増加したにすぎないのだ。

３．電気自動車：

同様の一般的な傾向は、世界市場で占めるシェアがさらに小さい電気自動車の場合にも当てはまる。少なくともこの10年間の最初の振るわなかった頃に比べれば、世界の主要な市場で電気自動車の販売台数は急増している。だが、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス（BNEF）のデータが取り上げているように、昨年8000万台を上回った世界の自動車の全売上高にほとんど影響を与えなかった。

アナリストの多くは、電池式の乗用車やトラックがガソリン車と同じくらい安価になれば、販売台数はうなぎ登りになると予測している。だが、電気自動車のコストの約3分の1を占める電池がいつそこまで安くなるのか、専門家の意見は大きく分かれている。

いずれにしても、路上のすべての移動手段を一変させるにはもう数十年はたやすくかかってしまうだろう。もちろん、乗用車やトラックは再検討が必要な輸送システムのほんの一部分にすぎない。

４．将来の成長：

21世紀の終わり頃には、突出した人口増加、生活水準の上昇、経済の大部分での「電化」に対応するため、世界の電力システムをおそらく5倍に拡大する必要があるだろう。これには車の燃料、ストーブの利用、建物の暖房での電力使用の増加も含まれる。もちろん、そのすべてはカーボンフリーであることが求められるだろう。

環境保護団体ブレイクスルー研究所（Breakthrough Institute）の最近の分析によれば、地球温暖化を2℃未満に抑えられるようなシステムを迅速に構築するには、クリーンエネルギー導入の年間成長率を2040年までに5倍にする必要がある。

次のグラフはその成長曲線を示したものだ。

この分析は、気候変動に関する政府間パネルの「中道を行く」シナリオに基づいており、経済成長、人口のパターン、その他の傾向は歴史的パターンに従うと推定している。

ブレイクスルー研究所のアナリストによると、この5年間のクリーンエネルギー導入の平均年間成長率を維持したままであれば、そうした規模のシステムを構築するまで約360年かかるだろうという。この5年間における最速の成長率であっても、260年近くかかる見通しだ。

END

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Quantum Brain Chipset & Bio Processor (BioVLSI)

Prof. PhD. Dr. Kamuro

Quantum Physicist and Brain Scientist involved in Caltech & AERI Associate Professor and Brain Scientist in Artificial Evolution Research Institute（ AERI: https://www.aeri-japan.com/ ）

IEEE-USA Fellow

American Physical Society Fellow

PhD. & Dr. Kazuto Kamuro

https://www.aeri-japan.com

email: info@aeri-japan.com

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【Keywords】　Artificial Evolution Research Institute：AERI

HP： https://www.aeri-japan.com/

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